中国はDIYの宝庫
中国のホームセンターは日本のそれどころではなく、素人でもバスタブから、シャワールーム、ドアーなどの建材が容易に買える。アメリカの大型ホームセンターHomeDepot (ホームデポというアメリカの有名な大型ホームセンタ)のようなのだ。
15年くらい昔(ボクが富士山に山小屋を建て始めた頃)、2m四方x高さ1mくらいの大きなジャグジーをシアトルのHomeDepotで見つけあまりの安さ(あくまで日本に比べ)に衝動買い、輸入したときのことを思い出す。その時HomeDepotの人から、「12mコンテナに家一軒分の建材を詰めて自国に持ち帰ってる韓国人もいるよ」と話も聞いた。
日本でも早くHomeDepotのようなものができればいいなあ、と思ったものだが、15年経った今でもまだ。その後、日本に進出してきた大型ホームセンターのカインズもあるが、そこでも、シャワーブース、ドア、窓一つ買えない。というか、置いてない。
ここ中国は、アメリカとそっくり。この点でもあっという間に追い越されてしまった感がある。
Home Depotのような大型店舗はないけれど、いろんな種類の建材専門店が1か所に固まっており、その上、同じ種類の専門店が何十店も隣り合っており、互いに価格と品質を競っている。したがって日本とちがって、素人にもぼったくることがない。
昨日、帰国直前になってやっと、前々から興味のあったLED照明ベルトを買いに友人の奥さんに連れて行ってもらった。シャワーブースの店などもあったので報告。
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スライドショー
ボクのDIYの山小屋には、さきの衝動買いのジャグジーのほか、シャワーブースを設置してある。このシャワーブース、昨年日本の業者から買ったもの、中国製だが日本円で20万円近くもした。
ここ中国のはシャワー器具は別売だが、ブースだけだと、2,3千元(3,4万円)。厚手のガラスで囲っただけの簡単なブースであれば、1,2千元(2,3万円)。それに堅牢で、かつ立派なのもあり、すべての器具を合わせても5000元はいかない。中国では風呂より、シャワーが一般的なためか、種類も豊富だ。
中国から簡単に船便で日本に送れればいいなと思うが、ネットで調べたところ、素人には難しい~不可能とあった。まだまだ素人が個人輸入、個人輸出するには、アメリカなどのように簡単にはいかなさそうだ。
もし素人でも可能であれば、距離的に非常に近い中国はわれわれDIY愛好者の宝庫に見える。
「日本は建材に対しても規制が多すぎるので、もっぱらアメリカやカナダを相手にしている」という2重サッシ会社社長の話を先日、ある会食で聞いた。「そんなことはないと思う、強く押せば断る理由もないはず」と、反論したものの、自信がなくなった。
いまだに国内にそうしたホームセンターが現れないのは、やはりそうなのかもしれないと。経済産業省あたりが、大手企業や大手輸入会社と組んで邪魔しているのだろうと勘繰りたくなる。
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