1000円ETCに代わる新高速道路料金案って?

温泉山猿

2010年05月19日 10:51

新高速道路料金案は案の定、昨日延期になりましたが、この前原法案って

どういうものか知ってる人が、どのくらいおられるのでしょうか?

ボクも詳しくは知りませんでしたが、調べました。ココ↓にその資料(pdf)があります

(国土交通省が作ったものだけどね。これでは官僚、道路族も喜ぶでしょう)。


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結論から言うと、やっぱり「ゴマかしながら」の、実質値上げですね。

ちなみに、将来無料化はどこを探しても、書いてありません(これ、重大です)。



資料で取り上げられたいくつかの例では、現行(平日料金と休日料金)と

新案料金を比較しています。


それによると、・・

現行の平日と休日の「中間料金」と比較して、ちょっと新案の方が安く見えるように、すべて

意図的に作られています。

当然現行の休日料金や割り引き料金に比べ新料金はほぼすべて高くなります


利用者から見れば、実際にはなんとか安く行こうとするわけですから、

休日や深夜あるいは通勤割引時間帯の現行料金と新料金案を比較します。

そうなると、いくら理屈を捏ね回して説明しても、かなりの値上げとなります。


新しく若い党であると期待するこの民主党が、旧態とかわらず、

値上げしたい本心をひた隠ししながら、こんなゴマカシをすべきではありません。

値上げなら値上げとはっきり説明すべきです。そこから議論が始まります。

国民もバカではありません。


私事で恐縮ですが、ボクの故郷の四国の町々が現行の制度のおかげで、

四国以外の県外からの客が増え、帰るたび故郷もだんだんと活気ずいてきたなあ、

とこのところ喜んでいたのに、本四連絡橋の現行料金1000円が3000円と3倍になれば、

現行の施行以前より、さらにもっと悲惨な状況になる心配があります。

また帰るたび、地元の親戚や友人からは大阪方面へ

「1000円ETCを利用して、また行ってきたよ」

と、明るい声を聞くのですが、それも聞けなくなる恐れがあります。

それにこの新料金3000円は、「平成34年までの設定」と小さく但し書きが書いてある。

あと12、3年間は3倍の料金を続けるということだから、驚きだ。



民主党は国の道路行政は単にその収支だけを考えるのではなく、地域を含め

国全体の活性化、もっと言うならば「国民の福利や幸福感」も考慮すべきだと、

つくづく思いますね。


それに、もともと高速道路の建設費完済後は、無料の約束だったはず、

それをないがしろにしてはいけません。

(ここが日本の政治、官僚の悪い点ですね。法案や当初の計画案で

了承された内容も、時がたつと忘れて、あるいはいろいろ理由をつけて、

ないがしろにしてしまう。約束は約束なんですが)


約束も反故にして、次々と新規建設の予定を立て、あるいは壊して、お金がないお金がない

といつまでも言って貰っては、困るのです。

国民はいつまでも西欧の先進国のようには豊かになれないのです。

汗水たらして働いて納める国民のなけなしの税金を、

その時々の都合で好きなように、簡単に使ってもらっては、困るのです。


若く新しい発想の民主党に今は期待はしてるのですが、・・・こうした国民への「約束」を

どう感じているのだろうか?


PS:高速道路無料化反対といってる人の、考えがボクには理解できない。
財政?無駄がいっぱいあるのに(参考)。


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